漁場環境グループ

1.海洋環境に関する研究
 調査船に搭載されているCTD(Conductivity Temperature and Depth profiler:水深別水温・塩分測定装置)やADCP(Acoustic Doppler Current Profiler:超音波流向流速計)を使用して、若狭湾や福井県沿岸域の水温、塩分、潮流などの海況を調査しています。
 得られたデータは海洋データ処理システムで解析を行い、海況情報として情報提供を行うとともに、漁況と海況の関連性について研究しています。

CTD観測

漁海況情報提供
2.浮魚類の資源に関する研究
 水産資源を合理的に利用することを目的に、浮魚類(ブリ、アジ類)やスルメイカ等の資源調査、および漁業種類ごとの漁獲量情報の収集を行っています。ブリについては移動・回遊の調査としてダートタグや、水温や水深等を記録できる標識(アーカイバルタグ)を装着した魚を海に放流し、追跡調査をしています。

浮魚類の市場調査

スルメイカ釣獲試験
3.大型クラゲの出現に関する調査・研究
 漁業被害を及ぼす大型クラゲの出現状況を調査し、漁業者に情報発信を行っています。

大型クラゲ情報

定置網に入網した大型クラゲ
4.漁場環境保全に関する研究
 安定した漁業生産を行うにためは、良好な漁場環境を保つことが不可欠です。海域の水質測定や海底の泥の成分を分析し、水産生物にとって好適な環境を維持するための調査研究に取り組んでいます。
 また、県内沿岸の海藻の生育状況を経年的に調査し、藻場の保全に関する調査研究にも取り組んでいます。

採泥調査

藻場調査
5.ヒラメの放流効果調査
 ヒラメの放流効果や放流魚の移動状況を調べ、ヒラメの資源回復に有効な栽培漁業の在り方を検討しています。

再捕報告を呼びかけるポスター

再捕されたヒラメ

漁業管理グループ

技術開発グループ

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