ふくいオープンイノベーション推進機構では、県内ものづくり企業に対し、宇宙産業でのニーズなど最先端の情報を提供することにより、宇宙産業への参入を支援していくこととし、「ふくい宇宙産業創出研究会」を設立し、産業化に向けた情報提供・意見交換を行っています。
このたび、平成27年9月24日(木)に、福井県工業技術センター(福井県福井市川合鷲塚町61−10)講堂にて、県内24企業・団体様のご参加を得て、第1回研究会を開催しましたので、ご報告いたします。
研究会では、福井県産業労働部より「福井県民衛星プロジェクト」の概要説明を行いました。この後、福井県出身のJAXA・山田主幹研究員より、「次世代ロケット・衛星に求められる部品」と題して、宇宙産業の現状や宇宙環境、(1)部品国産製比率の向上、(2)低コスト化、(3)小型・軽量化、(4)低消費電力化などの部品に対する要求が示された他、「福井県民衛星プロジェクト」に向け、(1)明確な目的と(2)福井発のイノベーションに対する期待が述べられました。さらに、アクセルスペースの中村代表取締役より、(1)宇宙産業の困難性に対する持続化の方策、(2)次期超小型衛星に向けものづくり企業に求める企画開発提案型への付加価値化、(3)現在のニーズなどが示されました。
![]() 「JAXA山田氏による招待講演」 |
「アクセルスペース社中村代表による招待講演」 |
![]() 「ニーズ提供の中村氏と地元企業との交流会」 |
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参加企業からのご意見としては、
などの、積極的なご意見を頂きました。
また、宇宙産業に対する期待や希望分野のご意見として
・宇宙用部品を考え、中・長期的なビジネスを構築していきたい
・宇宙産業進出には企業としてイメージアップ的価値がある
・宇宙産業からのスピンオフでの新商品展開に期待したい
・将来的に活用度が上がる市場であり、耐久性など実践評価込みの製品開発を希望
・産業クラスタ形成、企業誘致、雇用拡大などの県内産業全般への好影響を期待
・技術力アップと社内モチベーション向上
・繊維の持つ軽く柔らかい特性を宇宙産業に活かしたい
・小型・軽量化に資するパーツを福井発で発信させたい
などの個別戦略的なご意見や、各企業のシーズ技術などの回答も頂けました。
事務局から、今後のスケジュールとして以下の計画案を示しました。
今後も研究会を開催予定であり、「ふくい宇宙産業創出研究会」の会員募集は継続して行っております。 なお、参加には研究会への会員登録(無料)が必要です。
・ご挨拶
ふくいオープンイノベーション推進機構
・福井県民衛星プロジェクトの概要説明
福井県産業労働部 地域産業・技術振興課
・招待講演
(1)「次世代ロケット・衛星に求められる部品」
国立研究開発法人 宇宙航空研究開発機構(JAXA)
研究開発部門 第一研究ユニット 主幹研究員 山田雄二
(2)「宇宙産業への参入が意味するもの」
株式会社アクセルスペース 代表取締役 中村友哉
・議事
(1)研究会規約
(2)研究会の進め方とスケジュール等
(3)事務局からのトピックス
【メールまたはFAXでの申し込み】
(公財)ふくい産業支援センター
オープンイノベーション推進部 技術経営推進室 松井
〒910-0102 福井市川合鷲塚町61-10
TEL:0776-55-1555 FAX:0776-55-1554 Mail:foipアットマークfisc.jp
オープンイノベーション推進機構の積極的なご参加とご活用をお願い致します。