近自然河川工法海外事例紹介

 

「スイス・チューリヒ州の近自然河川工法」

"Naturnaher Wasserbau in turich Switzerland"

 

スイス・チューリヒ州トゥール川の水制工

 


 

事例河川の位置図

スイスと福井県の
年間降雨量の違い

 

スイスと福井県の河川流況の違い

 

洪水調整池をビオトープ(生物の生息地)としてつくる

 

国道N20の調整池 ビュシゼー池 Busisee

 

調整池と国道の位置図

 高速道路側の岸辺3分の1のみが、公園として人が入ることが出来る。あとの3分の2は立入禁止のサンクチュアリー(生物の聖域)となっている。

 

高速道路の駐車場からみた調整池

 休憩のため車を止めるとそこに自然公園がある。ガンカモ類がここで羽を休めている。

 

直線化されていた河川の再自然化

 

レピッシュ川 Reppisch Q=923/s A=46km2

 

未施工区間(1次改修済)

 

再自然化施工9年後

 置き石、捨て石、隠し護岸、隠し帯工によってある程度の制限を仕掛けたうえで、広い河川敷幅の中で水筋を自由に泳がせ蛇行させている。

 

ネフバッハ川 Nefbach Q=573/s A=30km2 I=1/333

 

未施工区間(1次改修済)

 

再自然化施工9年後

 大まかな構想図を練ったうえで、監督技師が現場へ出て、バックホーのオペレーターに土工や石の配置の指示を臨機応変に与える形で工事が行われた。変更設計は、随時、現場で決定され、業者と覚え書を交わす形で行われている。

 

自然階段魚道

 

テス川 Toss            べラ川 Werra(ドイツ)

       

二液性エポキシ系合成樹脂モルタルに

よって造られた自然な段差とプール

自然石の石組によっ

て造られた階段式魚道

 

 

巨石張出し水制工

 

トゥール川 Thur

 

Q=1,4253/s
A=1,700km2
I=1/740

 明確な低水護岸を設けず、張出し水制工によって河岸の侵食を防ぐ。深みと砂州がくり返し現われる水際線や、蛇行、瀬と淵などの多様な河川形態が誕生した。

 

Q=3903/s

テス川 Toss

A=330km2

 石積みやコンクリートブロックの低水護岸を撤去し、巨石張出し水制工を護岸の必要な箇所に設置した。

巨石張出し水制工の構造図

 

上記資料は福井県雪対策建設技術研究所発行の環境土木通信Vol(03.1997)より転載しました。

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