福井県の漁業
福井県では、定置網漁業、底びき網漁業、刺網漁業、釣り漁業、かご漁業、
採貝・採藻漁業などが行われています。
漁獲量は、定置網漁業が最も多く、次いで底びき網漁業、その他の順となっています。
また、嶺南地域では、リアス式海岸を利用した養殖業も盛んに行われています。
定置網漁業
定置網は、主に水深がおよそ60mより浅いところに設置されています。
泳いできた魚は、垣網という網に沿って、囲い網で囲まれた運動場に入り、
登り網を登って第1箱網、第2箱網の順に、奥の網へと入っていきます。
箱網は、中に入った魚が外に出にくい構造になっています。
そして、第2箱網を引き上げ、中に集まった魚を取り上げます。
網は、朝に1回上げる場合と、朝と午後の2回上げる場合があります。
漁は周年行うことができますが、海の荒れる冬の時期は休む場合もあります。
底びき網漁業
底びき網漁業は、水深100mより深いところが漁場です。
長さ50mくらいの大きな網を、300mから1000mの長さのロープでひきます。
海底に生息する魚やカニ、エビなどを漁獲します。
漁をする時期は、主に9月から翌年5月の9ヶ月です。
養殖業
養殖は、主に、魚類養殖、貝類養殖、ワカメ養殖に分かれています。
魚類養殖は、リアス式海岸の波の穏やかな場所に、生簀網を浮かべて行います。
購入した稚魚や定置網に入った魚を、生簀網に入れてエサを与えます。
1年から3年くらいかけて、魚を育て上げます。
貝類やワカメ養殖は、ロープを使って養殖します。

