“福井の魚-オニオコゼ”

オニオコゼ科
地方名:オコジ(越廼)、オコゼ(越前・和田)、ギント(高浜)

頭部から体の前部は縦扁し、後部は側扁する。口は大きく斜め上方へ向かう。眼の周辺の上顎の先端が突出しており、頭部背面の凹凸が著しい。背鰭に16〜18本の棘があり、刺されると激しく痛む。鱗はなく、皮膚は弾性に富む。体色は変化に富み、浅所に生息するものは黒または茶褐色で、深所に生息するものは赤、黄色を帯びる。全長20p位に達する。沿岸の砂泥底や岩礁域に生息し、刺網や底曳網で漁獲される。産卵期は夏〜秋と推定される。エビ・カニ類や小型魚類を捕食する。姿に似ず、肉は美味で、刺身の他、吸物やちり鍋、空揚げ等にさえる。


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