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アジ科 地方名:アオコ〈0.3sまで〉・イナダ・ツバス・フクラギ〈0.3〜0.8s〉・ハマチ〈1〜2s〉(全県下)、ナル〈2〜4s〉(三国・越前)、マルゴ〈2〜4s〉(高浜)、ワラサ〈2〜4s〉(全県下)、ブリ〈5s以上〉(全県下) 本県の回遊性浮魚類の中で最も重要な種のひとつで、漁獲量も多い。体側の中央部には1本の黄色縦帯がある。体長70p位で親となり、全長110p、14s位まで成長する。暖流海域の水深30〜120mの範囲を移動し、定置網、釣り、旋網、底刺網および延縄で漁獲される。定置網では、春に常神埼以西、夏〜秋期には常神埼以東〜越前岬水域が主漁場となり、成漁期は5〜8月、10〜11月で、ツバス、ハマチ級が対象となる。釣り、旋網では、春〜夏期に立石〜高浜(30〜60m)および玄達瀬(40〜60m)が漁場の中心となるが、秋期は美浜沖、冬期は越前岬〜三国沖(30〜60m)に漁場が形成される。旋網の成漁期は10〜11月、釣りでは5〜6月と8〜12月で8〜9月はアオコ級、10〜12月はハマチ・ワラサ級が対象となることが多い。産卵期は2〜5月。幼魚はアミ類、小型のイカ類を、成魚ではイワシ、アジ、サバ、イカ類を捕食する。刺身、すし種、焼物、煮物等にされる。特に冬期の寒ブリ≠フ刺身は美味で有名である。また、かぶらずし(正月用すし漬)の材料としても欠かせない。 |
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