繊維構造体を使用した生体代替品の開発

分野 繊維(製織技術)
テーマ名 繊維構造体を使用した生体代替品の開発
目的 繊維の柔軟性や織物の構造を利用し、人工骨材料を開発する。
成果  人工骨の材料となる構造体として、生体適合繊維材料のPEEKモノフィラメント糸(φ=0.2mm)を経糸と緯糸に使用した織物を作製した。
 織物は、組織が簡単な平織を基準として、平織を2層重ね合わせて袋状にした平二重袋織、接結がある接結平二重織、平織を3層重ね合わせて袋状にした平三重袋織を作製した。
 これらの織物について、曲げ剛性、圧縮特性、空隙率等の各種物性の評価を行った。曲げ剛性は、全体的に経糸の本数が増加するとともに高くなった。接結平二重織の曲げ剛性は、経糸の本数が同じ平二重袋織よりも高く、接結の影響により曲げ剛性が高くなったと考えられ、平二重織より経糸の本数が多い平三重袋織と同程度の曲げ剛性を有していた。圧縮弾性率は、全体的に経糸の積層数が増加するとともに低くなり、各織物の繊維の含有率については17〜30%であった。
 本研究の結果より、織物の繊維構造体は経糸の積層数や糸の密度で物性を変化させることが可能であることがわかった。物性評価の結果を今後の繊維構造体の設計に利用しながら、さらに開発を進める。
担当
研究者
岩下美和(専門分野:繊維評価), 繊維研究G
川端清二(専門分野:製織準備、製織技術), 繊維研究G
村上哲彦(専門分野:糸加工、製織技術),産学官共同研究G
増田敦士(専門分野:繊維物性、製織技術), 地域産業・技術振興課