同相雑音抑制技術の開発

分野 電気・電子・情報(電子デバイス)
テーマ名 同相雑音抑制技術の開発
目的  インバータは電磁気的な雑音の強力な発生源で、他の電子機器への誤動作が問題となっている。インバータが発生する雑音は、低周波で磁界成分が強く、雑音の遮蔽では原理的に防ぐことができないため、磁性体材料を使った磁気損失による雑音の低減法が必要である。
 インバータを繋ぐ電線・ケーブルは、雑音の伝搬経路となっており、伝搬経路に磁性体フィルタを周期的に配列させることにより、電線・ケーブルが雑音の出口・入口となることを防止する。
成果
  1. 磁性体の温度依存性の確認
    磁気ヒステリシス測定器により、フィルタ材料である磁性体の温度依存性が測定可能になった。比透磁率の実数部は、室温で最も高い値を示し、それより高温度側でも低温度側でも低くなることが測定された。それに比べ、虚数部は、1MHzまでの測定周波数においては、温度依存性は小さい。
  2. 分布型ノイズフィルタケーブルの同相雑音抑制効果
    三相用フィルタケーブルを試作し、磁性フィルタを周期的に装架したケーブルは、同数の磁性フィルタを集中して装着したケーブルよりも、よりノイズ抑制効果が高いことが分かった。これは、ケーブルの平衡度が高くなったことを示唆している。
パソコン放射雑音(フィルタ装着前)

フィルタ装着後

パソコンケーブルへのフィルタの装着 電源ケーブル(上)、モニタケーブル(下)
担当
研究者
末定新治(専門分野:電波伝搬、環境電磁工学),宇宙・環境研究G