− 研究会およびワーキンググループ活動についてこれまでの振り返り、
報告構造(筐体)、電気通信、ミッション系WGからの活動報告と通信デモ
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ふくいオープンイノベーション推進機構(FOIP)では、県内ものづくり企業に対し、宇宙産業でのニーズなど最先端の情報を提供することにより、宇宙産業への参入を支援していくこととし、「ふくい宇宙産業創出研究会」を設立し、産業化に向けた情報提供・意見交換を行っています。
このたび、平成28年12月27日(火)に、福井県工業技術センター(福井県福井市川合鷲塚町61-10)講堂において、県内18機関約50名のご参加を得て、平成28年度第2回研究会を開催しましたので、ご報告いたします。
研究会ではFOIP強力ディレクタ(県工業技術センター所長)から挨拶として、今年度第一回研究会後の分科会(ワーキンググループ)活動と、県内企業様のいくつかの取組みのご紹介、そして産業労働部からの当研究会への注目と期待が述べられました。
![]() 研究会状況 |
![]() 山田新会長ご挨拶 |
会議では、事務局より研究会会長職の新設が提案され、規約改正の審議を行った後、セーレン株式会社の山田取締役執行役員を会長として選出しました。山田新会長からは、当研究会の目的確認、宇宙産業について理解を進めつつあること、研究会参加企業様には自社の強み・立ち位置の見つけ出しへの期待が述べられました。また、平成28年夏に『福井県民衛星技術研究組合』が設立され、県民衛星の打上げの体制が整いつつありますが、産業化のためには打上げ後のさらなる機器や部材開発が重要であり、これらの課題に対し、この研究会の参加者とともに長期的にがんばっていきたいと述べられました。
(1)活動報告および専門家ネットワーク
事務局からこれまでの取り組みについて、第一回研究会での決定事項として、ブレッドボードモデル実習衛星モデル試作などを紹介しました。このためのシステム要求仕様、実施すべき実験「宇宙の何を模擬するのか」についての提案を募集し、企業提案を受けながらWGを進捗させています。このほか、県内の先端研究機器の見学会や、東京大学にて製造実施研修を報告しています。また、福井県工業技術センターにおいて、企業などの有志が集まり、外部研究機関ニーズに対応した先端宇宙関連部材の開発や試験の実施について報告しています。さらに、福井経済新戦略(改訂版)に基づいて外部専門家をお招きしての研究会活動と、これまでお世話になっている専門家の先生方のご紹介を行いました。
(2)人工衛星設計基礎論復習
現在のワーキンググループでの議論の原点となる技術等について、平成27年12月から1月にかけて、東京大学中須賀教授をお招きして実施した人工衛星設計基礎論の内容を振り返り復習をしました。人工衛星の定義と衛星軌道の決定要素、毎日ほぼ決まった時間に福井県上空を通過するための同期軌道、電力マネジメントについて教わったこと、地球観測衛星のための姿勢制御技術とセンサ・アクチュエータ、構造要件や通信要件について再確認しています。
![]() これまでの活動報告(WG含む) |
![]() 人工衛星設計基礎論内容確認 |
![]() 現場風景の発表(於:福井県工業技術センター) |
(3)各ワーキンググループからの報告
各ワーキンググループの代表企業から、現段階で試作や機器・部材開発などの状況報告を
頂きました。
「振動実験用構造体の設計(これまでの推移)」 春江電子株式会社
「小型衛星の電気システム設計実習」 セーレン株式会社
「無線を使った画像転送アルゴリズム開発」 山田技研株式会社
![]() 振動実験用構造体の設計 |
![]() 小型衛星の電気システム設計実習 |
![]() 無線を使った画像転送アルゴリズム開発 |
ふくい宇宙産業創出研究会WG(その1:衛星技術習得)開催報告
ふくい宇宙産業創出研究会WG(その2:部材の付加価値向上)開催報告
ふくい宇宙産業創出研究会WG(その3:IRアンテナ見学会)開催報告
ふくい宇宙産業創出研究会WG(その4:熱の特性を使いこなせ)開催報告
ふくい宇宙産業創出研究会WG(その5:衛星開発手順と人工衛星データ利用拡大)開催報告
(公財)ふくい産業支援センター
オープンイノベーション推進部 技術経営推進室 松井、山本
福井県工業技術センター
新産業創出研究部 レーザ・電子線G 末定(すえさだ)
〒910-0102 福井市川合鷲塚町61-10
TEL:0776-55-1555 FAX:0776-55-1554 Mail:foipアットマークfisc.jp
オープンイノベーション推進機構の積極的なご参加とご活用をお願い致します。